Friso Kramer / REVOLT CHAIR / 1950s

1953年にフリソ・クラマーによってデザインされた「 REVOLT CHAIR / リボルトチェア」。
フリソ・クラマーは、オランダのミッドセンチュリーに活躍したインダストリアルデザイナー。
代表作である REVOLT CHIR はダッチインダストリアルデザインのアイコン的存在であり、
永年所属したアーレンド社のスマッシュヒットとなりました。
名付けたのは宣伝部、そのネーミング通り「革命的な椅子」となりましたが、
フリソ・クラマー自身は No.4060 などの連番で図面等に記していたそう。製造・発売の開始は 1955年。
とても薄いスチール板をコの字に曲げ、U 字に形成されたフレーム脚部の構造は 5 年もの間テストや試作を繰り返し
開発されたといわれています。
生産初期のプライウッド製シートとバックレスト、フレーム側面には「 TH.EINDHOVEN 」のタグが入っており、
エイントホーフェン工科大学へ納品されていた個体。
快適さと機能を追求し余計な装飾は不要だという彼の哲学に基づく「簡素なダッチデザイン」を充分に感じ取れる作品となっております。