Friso Kramer / REVOLT CHAIR / 1970s

1953年にFriso Kramer/フリソ・クラマーによってデザインされた「REVOLT CHAIR/リボルトチェア」。
こちらは1961年にアーレンド社から発表されたプライウッドよりも薄く耐久性に優れている合成樹脂を使ったシラノールと呼ばれる素材を使ったリボルトチェアです。
表面にエンボス加工が施されており1970年製の珍しい個体となります。この時フリソ・クラマーはアーレンド社を一旦離れ、デザインエージェントチーム 「total design」 を仲間と共同設立していた時代でした。リボルトチェアは1990年代の製品改良(リイシューモデル）までオランダ中の学校や役場などで多くの　採用がありました。戦後のオランダに「どこにでもありふれた椅子」となっていき「デザイン」という言葉を好まないフリソ・クラマーの本望だったともいわれております。座面裏には、アーレンド社ロゴのステッカーとR.I.B 社 (Rijks Inkoop Bureau) のステッカーが綺麗に残る希少な個体となります。
R.I.B 社とは、国有企業の全ての購買を請け負っていた企業であり「R.I.B」のステッカーがあるものはオランダの国有家具であったということがわかります。